「目」で聞く

２月８日付の福井新聞、一筆啓上の入賞作品中、「にしかわせんせいへ」と題するたかなみはやとさんのお手紙。　お話は「こころ」と「耳」でききなさいっていわれるけど、ぼくは「目」できいています。　なんて上手にありのままを書けたのでしょう。とても素敵なお手紙だと思いました。絵本の開き読みは、絵を見ながら読み手の声に聞き入って、自分の中でお話を広げふくらませた世界をつくっているのだと思います。そのおはなしの世界には、たぶん自分も参加しているのだろうな、と思います。耳と目で聞いたお話がこころの中（頭の中？）で映像化されているのかもしれません。　本を読んでいるとき、聞いてくれている子どもたちの目が何とも言えない感動を伝えてくれるのです。目力（めぢから）と言えばいいのでしょうか。　なので、たかなみはやとさんの言っている「目できいています」にとても共感できます。わたしも気づかされました。素敵なお手紙を書いてくれてどうもありがとう。　（池）